自分で編曲した曲をピアスコアとかで販売したい!
という方向けの記事です。
どうも、サックス講師歴約10年のテイキーです。
自分で編曲した曲は、ピアスコアなどの楽譜投稿サイトに投稿すれば、
申請許諾は必要ないと勘違いしそうですが、
実際には編曲した曲を配信したり楽譜を販売したりする際は、許諾申請が必要となります。
しかし、申請するにあたって何をどうすれば良いかわからない!
調べたけど結局良くわからない!
という方はこの記事を見に来ていると思います。
この記事では筆者の実体験を元に、許諾申請の流れを解説していきます。
大まかな流れはこちら!
- 編曲したい曲を決める
- 編曲可能か調べる
- 許諾申請を送る所を調べる
- 許諾申請のメールを作成する
以下で詳しく解説します。
1. 編曲したい曲を決める
まずは編曲したい曲を決めましょう。
すでに作っている方は次に進みましょう。
意外にもこれが結構大切で、自分の好きな曲や流行りの曲など、最後まで熱量を持って走り切れる曲を選ぶのがオススメです。
逆に次で解説する検索に当てはまらず許諾までの道のりが難しい曲や、音程がない曲(ラップなど)などそもそも編曲が難しい曲は候補から除外した方が良いでしょう。
2. 編曲可能か調べる
次に編曲可能か調べます。
J-WIDというサイトで曲名やアーティストを入力すると、編曲可能かどうか調べることができます。
今回は、実際に許諾を取った、「SMAP」の「SHAKE」という楽曲で検索してみます。
① 検索画面で検索
検索に引っかからない場合は検索ワードを変えて何回か試してみましょう。
詳しい検索方法に関してはJ-WIDサイト内の「作品データ表記基準」を参照してください。
それでも出てこない場合は、「NexTone」が著作権を管理している場合があるので、
そちらで調べてみましょう。
② 検索結果の中から該当楽曲の詳細をクリック
③ 編曲可能かチェック
5つのチェックポイントがあります。
すべてクリアできていると編曲可能です。
1.「JASRAC」が著作権を管理している
2.出典が「PC(出版社作曲者作品届)」となっている
3.管理状況・複合の配信が「○」になってる
検索画面の配信の欄をクリックすると続きを確認できます。
4.著作者/出版社が「全日本吹奏楽連盟」ではない
5.管理情報の所属団体が「JASRAC」または「P.D.」になってる
画像のようにいずれも当てはまる場合は編曲可能です。
しかしこれは、申請の必要が無いというわけでは無いので、しっかり許諾申請しましょう。
④ 出版社を確認
次は許可をとる出版社を確認します。
管理状況の識別の欄が出版社になっているところが許諾申請をする出版社です。
3. 許諾申請を送る所を調べる
次はいよいよ許諾申請です。
ここでつまづく人が多いかと思いますが、頑張っていきましょう!!
SHAKEの場合のように、複数の出版社がある場合は一番上が代表出版社です。
代表出版社に問い合わせたときに、他の出版社にも許諾申請が必要か尋ねてみましょう。
またジャニーズ出版は一般には連絡先は公開されていないので、
連絡先をJASRACに問い合わせてみましょう。
各出版社のサイトにて申請フォームがあったり、メールで問い合わせたり、電話をしたり…。
申請の仕方は出版社毎に違いますが、そこは頑張って調べましょう。
「(出版社) 許諾」等で検索するか、各出版社のサイトを調べれば出てくると思います。
4. 許諾申請のメールを作成する
後は申請の連絡をするだけですが、
メールフォームを作りましたので是非ご活用下さい。
—-以下許諾申請メールフォーム—-
ご担当者様
お世話になっております。
御社で管理されている楽曲を編曲したいのですが、編曲の許諾をいただけるか確認をお願い致します。
お忙しい所大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
作品コード ○○○○○
作品名(楽曲名) ○○○○○
利用目的 (ユーチューブなどに投稿したり、楽譜販売サイトで販売をしたりする旨を正確に記載する)
演奏形態 (編曲の演奏形態、楽器の種類など)
備考 (筆者の場合は、どのようなアレンジをするのか具体的に記入した。また、ユーチューブが自身のチャンネルかどうかも聞かれたので、最初から詳細を記入しておく。)
—-以上—-
作品コードに関しては、先程のJ-WIDで検索して出てきた番号を正確に記載しましょう。
利用目的、形態、備考に関しては書ける物はすべて書き、二度手間にならないようにしましょう。
また、内容をしっかりと記入することで信用に繋がり、許諾が受けやすくなると思います。
あとは、担当者からの連絡を待つだけですが、場合によっては1週間以上待つこともあるかと思います。
気長に待ちながらその間に他の曲を検討すると良いです。
まとめっ
今回はJASRACで管理されている国内楽曲に絞って、編曲の許諾申請の解説をしてきました。
難関はやはり出版社への連絡ですね。
著作権関連の問い合わせフォームを作っている出版社もあるので、
まずは出版社のサイトを調べてみましょう。
いよいよ許諾申請が取れたら、あとは心置きなく編曲できます。
頑張って編曲しましょう!
では、皆さん良き編曲ライフを!
今回はここまで!
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